普及し始めるキッカケ

現在では、太陽光発電と共に知名度の高いオール電化ですが、日本でオール電化が徐々に提案され始めたのは、1980年代頃と見られています。

1980年代後半には、オール電化のモデルハウスが展示されるようになりました。

この頃は、いくつかの高級マンションではオール電化のものが建てられるようになってきていましたし、1982年に建築された江戸川区の住宅都市整備公団のマンションやペアシティルネッサンス高輪などのオール電化住宅は、当時最先端の住宅として富裕層から注目を集め、今でも名物件といわれるものになっています。

もっと身近な庶民的なところでいうなら、単身用アパートやワンルームマンションなどでは、火災予防のため電熱線ヒーターを用いた調理器具があらかじめ設置されていたり、電気温水器を利用していたりするところもありました。

特に電熱線ヒーターによる調理はなかなか温度が高くならないということもあって、とても快適とはいえるような設備ではありませんでしたが、これもオール電化の1つということはできます。

このように、オール電化への試みは以前から行なわれていることでした。

なぜなら、電気は光も、動力も、熱も発生させることが出来るエネルギーで、しかも扱いやすいものだからです。

しかしオール電化を積極的に推進するには、電気を作り出すためのエネルギーが石油や石炭などの化石燃料に依存しなければならなかったことや、送電によるエネルギーロスも大きかったりしたので、特に大量の電力を必要とする熱を発生させるものについては、コストパフォーマンスが劣っていました。

そこで、熱を発生させる電化製品についてはガスを利用することで、家庭のエネルギーを補っていたのです。

しかし1990年代に入ると、オール電化を取り巻く環境が大きく変わってきます。

オール電化を積極的に推進できるきっかけとなったのは、技術革新でした。(詳細はこちら…太陽光発電比較探検隊

特にヒートポンプ技術が飛躍的によくなったことによって、少しの電気エネルギーで大量の熱を発生させることが出来るようになったのです。

さらに、電磁調理器のように電気をエネルギーとする家電製品の性能も向上したことで、一層オール電化を推進させられるようになりました。

この頃には、電気が苦手とされていた熱を発生させるという点においても、ガスと肩を並べるか、もしくはガスの性能以上の効率を発揮できるようになりました。

ちなみに、こうしてオール電化は積極的に推進させられる環境が整ったのですが、さらに影響を与えていたのが、電力の供給源でもある原子力発電だといわれています。

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